著者はおなじみのオリックス会長。リースの成立や歴史的経緯や発展過程での変遷や時代背景、そしてリースにまつわる可能性や様々な問題点をわかりやすく解説しています。
ビジネスの現場では、詳細な実務はさておき、いろんなことを広く浅く知っておかないといけない、ということがよくあるが、リースか買い取りか、という命題もそのひとつであろう。著者は日本で最初にリース事業を立ち上げたオリックスの会長、宮内氏である。リース産業の歴史、リースと買うのとはどっちが得か、リースとレンタルの違い、リースのビジネスモデルなど、包括的な概説となっている。特に、お金を融通するのが「金融」なら、リースは物を融通する「物融」である、という概念がわかりやすかった。何事もその道の真の達人の話は平易である、という。その意味で、宮内氏はやはり「リースの真の達人」なのだと思う。良書である。
リースというシステムは仕事上でも度々お世話になるし、意外と知らない間にその恩恵に浴していたりもしている。 「リース」と「レンタル」の違いをはじめ、なんとなくリースというものを利用しているが、案外これをきっちり説明できるかというと怪しいモンなのではないか。かくいう私がそうであり、本書を読んだ動機である。 本書の著者はオリックスの宮内義彦氏であることからしても、内容はしっかりしており、リースの歴史など直接関係ないが興味深い周辺のトピックスなども紹介されており、効率よく、楽しく勉強ができた。良書です。